防災対策

避難所生活の心得

避難所は、自宅に居住できなくなった被災者を一時的に受け入れ保護するための場所です。

避難所の生活では、ルールを守り、避難者もできる範囲で役割分担して助け合いながら生活する必要があります。他の人の居住スペースに立ち入ったり、のぞいたり、大声を上げたりすることは厳禁です。また、避難所では、妊婦さんなどの要配慮者への心配りも必要です。

避難所によって、順序、ルールは、異なります。避難所の運営や避難所生活では、ルールを守ることが重要です。避難者同士の助け合い、協力が不可欠です。避難所での生活を想定した場合、どのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?一緒に見ていきましょう。

避難所到着後の流れ

まずは、避難所到着後の流れについて説明します。避難所に到着してからの行動の一例を以下に示します。

  1. 連絡先の申告
    避難所に到着したら、住所・氏名・連絡先を申告し、隣近所の人や町内会ごとにまとまって過ごすようにします。帰宅困難者は、その旨を申告します。
  2. 家族などの安否確認
    家族や隣近所の人の安否を確認します。聴覚障害者のかたも情報がわかるよう、段ボールなどに案内を書き出すようにしましょう。
  3. 役割分担
    受け付けや炊き出しなど、割り当てられた係の仕事はしっかり行いましょう。お互いに協力し合って進めなければならないことも多くあります。

避難所生活での留意点

避難所では様々な人たちが避難しています。当然、災害から避難してきたので不安でいっぱいです。このような状況で、当面の間、避難生活を余儀なくされるため、ルールを守って避難者同士の助け合いが必要不可欠です。一例として、避難所生活での留意点をまとめます。

  1. プライバシーを守る
    居住スペースは、個々の「家」と同じです。特に女性、乳幼児や子どものいる家庭、よう配慮者などにも気を配り、プライバシーの確保を徹底します。
  2. トイレの使い方
    施設のトイレは多くの人が利用するので、トイレットペーパーが詰まる可能性があります。施設が指示した方法でトイレを使いましょう。
  3. 水の確保
    水道が使えないときは、施設の管理担当者の指示に従って飲み水や生活用水を確保。井戸水を飲用に使う場合は、必ずろ過をした上で煮沸します。
  4. 防犯対策
    避難所は、完璧な居住環境ではありません。自分の身は自分で守ることを心がけ、怪しい人を見かけたら、警官や施設の担当者に連絡しましょう。
  5. 環境変化による体調不良に注意する
    急激な環境の変化で体調を崩さないように心がけます。夏は適切な水分補給を行い、冬は効率的に暖がとれるようにします。
  6. 衛生を保つ
    室内は土足禁止として、布団を敷くところと通路を分けるようにしましょう。ゴミ捨て場所を決め、ゴミには封をして、ハエやゴキブリの発生を防止します。
  7. 喫煙のルール
    周囲の人に迷惑がかからないよう、受動喫煙防止及び火災防止のために、避難所のルールに従いましょう。
  8. ペットの世話
    避難所のルールに従って、飼い主が責任を持って世話を行います。
  9. 物資の配給
    われ先にと焦らず、落ち着いて自分の順番を待ちましょう。状況によっては、ひとり分の食料や物資を複数人で分け合う場合も。列に並べない、よう配慮者への思いやりも必要です。
  10. 炊き出しは、衛生的に
    調理・盛り付けの前、食材に触ったあと、トイレのあとには、せっけんで十分に手を洗います。調理器具も、使用後や作業が変わるたびに洗浄と消毒を行います。
  11. 食中毒の予防
    食中毒は、一年を通じて発生します。防止に最も有効なのが手洗いです。食器にも注意が必要です。水が使えないときは、使い捨て容器にラップを敷いて使うとよいでしょう。
  12. 感染症の予防
    風邪、インフルエンザなどの感染症が流行しやすくなります。こまめに手洗い、うがいを励行します。水が出ない場合、可能であれば消毒用エタノールを用意できれば安心です。
  13. 睡眠と消灯
    避難所での生活は不慣れなことも多く、睡眠不足になって体調を崩してしまうおそれがあります。明るいと眠れない人、暗いと眠れない人もいるので、日替わりで消灯することもひとつの方法です。
  14. 熱中症の予防
    夏場の避難所では、熱中症に注意(特に子どもや高齢者)。のどの渇きを感じなくてもこまめに水分・塩分の補給を行い、通気性の良い吸湿・そっかんの衣服を着用して暑さを避けます。

 

要配慮者とは?

要配慮者とは、妊婦・子ども・高齢者・外国人をはじめ、障害のあるかたなどです。「ヘルプマーク」などの「災害じに配慮が必要なかたに関するマークとう」 を身につけているかたなど、要配慮者には、思いやりと支援を心がけましょう。

  • 女性・妊婦
    女性は、更衣の問題、妊婦は授乳などの不安を抱えています。
    また妊娠中の女性や産後まもないお母さんは、健康面やプライバシーに配慮する必要があります。
  • 子ども
    子どもは、遊ぶことでストレスを発散させます。気持ちを表出できるような空間や時間などを確保し、気分転換が図れるようにしましょう。
  • 高齢者
    高齢者は、不便があっても自分から言い出せないことがあります。明るい声で頻繁に話しかけ、孤立感や不安感をいだかないよう配慮しましょう。
  • 外国人
    生活文化の相違や言葉を理解できずに、不安を抱えてしまうかもしれません。外国語を理解できる仲介者や通訳を介し、きちんと情報を伝えることが大切です。